【税理士監修】ふるさと納税、図解で簡単解説!実質負担2000円の仕組み
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【税理士監修】ふるさと納税の控除上限額(限度額)をチェック!年収別早見表

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控除上限額(限度額)とはあなたがお得にふるさと納税できる上限額のことです。

限度額を超えて寄付しても税金が減額されないので、ふるさと納税をするためには最初に限度額を必ず調べる必要があります。

ここでは限度額を誰でも簡単に、かつ正確に把握できる方法をご紹介します!

目次

まずは簡易シミュレーターで自分の限度額を確認しよう

お得にふるさと納税をするためには自分の限度額を知ることが重要です。

限度額は「寄付した年の年収(額面)」から導き出すことができます。
たとえば、2024年に寄付する場合は2023年の年収から限度額を調べる必要があります。

毎年年収が変わる方は予測で限度額を計算するしかないので、あくまで限度額は「目安」と捉えることが大事です。
そこで簡単なシミュレーターを用意しました。ご自身の年収と家族構成を入れれば大体の目安金額がわかります。

あなた(寄付者様)の給与収入必須

あなたの家族構成必須

シミュレーション結果


までのふるさと納税が控除の目安となります。

  • 本フォームは総務省ポータルサイトの早見表に基づき設計しております。総務省ポータルサイトの早見表はこちら
  • シミュレーション結果はあくまで寄付上限額の目安となります。
    より正確な金額を知りたい場合はお住まいの自治体もしくは税理士等にご相談ください。
  • シミュレーション結果に関する、何らかのトラブルや損失、損害等が発生した場合にも、一切の保証をいたしかねます。



ふるさと納税控除上限額(限度額)早見表で詳細を確認しよう

こちらは総務省が作成している年収及び家族構成別の控除上限額早見表の写しです。
ふるさと納税の寄付額は大体5,000円以上なので、独身で年収150万以上の方であればお得にふるさと納税することができますよ。

年収\家族構成独身または共働き夫婦または共働き
+子供一人
(高校生)
共働き+子供一人
(大学生)
夫婦+子供一人
(高校生)
共働き+子供二人
(大学生と高校生)
夫婦+子供二人
(大学生と高校生)
300万円28,000円19,000円15,000円11,000円7,000円
325万円31,000円23,000円18,000円14,000円10,000円3,000円
350万円34,000円26,000円22,000円18,000円13,000円5,000円
375万円38,000円29,000円25,000円21,000円17,000円8,000円
400万円42,000円33,000円29,000円25,000円21,000円12,000円
425万円45,000円37,000円33,000円29,000円24,000円16,000円
450万円52,000円41,000円 37,000円33,000円28,000円20,000円
475万円56,000円45,000円40,000円36,000円32,000円24,000円
500万円61,000円49,000円 44,000円40,000円36,000円28,000円
525万円65,000円56,000円 49,000円44,000円40,000円31,000円
550万円69,000円60,000円 57,000円48,000円44,000円35,000円
575万円73,000円64,000円 61,000円56,000円48,000円39,000円
600万円77,000円69,000円66,000円60,000円 57,000円43,000円
625万円81,000円73,000円70,000円64,000円61,000円48,000円
650万円97,000円77,000円74,000円68,000円65,000円53,000円
675万円102,000円81,000円78,000円73,000円70,000円62,000円
700万円108,000円86,000円83,000円78,000円75,000円66,000円
725万円113,000円104,000円88,000円82,000円79,000円71,000円
750万円118,000円109,000円106,000円87,000円84,000円76,000円
775万円124,000円114,000円111,000円105,000円89,000円80,000円
800万円129,000円120,000円116,000円110,000円107,000円85,000円
年収\家族構成独身または共働き夫婦または共働き
+子供一人
(高校生)
共働き+子供一人
(大学生)
夫婦+子供一人
(高校生)
共働き+子供二人
(大学生と高校生)
夫婦+子供二人
(大学生と高校生)
825万円135,000円125,000円122,000円116,000円112,000円90,000円
850万円140,000円131,000円127,000円121,000円118,000円108,000円
875万円145,000円136,000円132,000円126,000円123,000円113,000円
900万円151,000円141,000円138,000円132,000円128,000円119,000円
925万円157,000円148,000円144,000円138,000円135,000円125,000円
950万円163,000円154,000円 150,000円144,000円141,000円131,000円
975万円170,000円160,000円157,000円151,000円147,000円138,000円
1000万円176,000円166,000円 163,000円157,000円153,000円144,000円
1100万円212,000円193,000円 189,000円183,000円180,000円170,000円
1200万円239,000円229,000円 226,000円219,000円206,000円197,000円
1300万円268,000円258,000円 255,000円249,000円245,000円235,000円
1400万円351,000円339,000円335,000円328,000円 274,000円264,000円
1500万円386,000円374,000円370,000円362,000円358,000円346,000円
1600万円420,000円408,000円404,000円397,000円392,000円381,000円
1700万円455,000円443,000円439,000円431,000円427,000円415,000円
1800万円489,000円477,000円473,000円466,000円461,000円450,000円
1900万円525,000円513,000円509,000円501,000円497,000円485,000円
2000万円560,000円548,000円544,000円537,000円532,000円521,000円
2100万円596,000円584,000円580,000円572,000円568,000円556,000円
2200万円631,000円619,000円615,000円608,000円603,000円592,000円
2300万円763,000円750,000円745,000円643,000円639,000円627,000円
2400万円804,000円791,000円786,000円777,000円772,000円759,000円
2500万円845,000円831,000円826,000円818,000円813,000円800,000円
(出典:総務省ふるさと納税ポータルサイト|税金の控除について「全額控除されるふるさと納税額(年間上限)の目安」

年収1000万円の独身の方だと17万6千円、年収1600万円だと42万円と寄付金額も高額に!
人気のパソコンなどにも寄付ができ、羨ましい限りですね・・!

よりお得に寄付するには「どのふるさと納税ポータルサイトから寄付するか」も重要です。
以下のページではいま一番お得に寄付できるのはどこなのか?主要ふるさと納税ポータルサイトを比較してみました。

ふるさと納税控除上限額(限度額)シミュレーションでより正確に確認しよう

早見表で確認した限度額はあくまで目安です。

より正確な限度額を知るためには、ふるさと納税サイトのシミュレーションを使う必要があります。

各ふるさと納税サイトからシミュレーションが提供されていますが、使い勝手や精度が全く違うため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

今回ふるさと納税ナビでは全サイトのシミュレーションを徹底調査!

以下の3パターンからそれぞれおすすめしますので、ご自身にあったシミュレーションをご活用くださいね。

まずお手元に源泉徴収票がありますか?

源泉徴収票のない方→ふるなびの簡単シミュレーションがおすすめ!
源泉徴収票のある方→さとふるの詳細シミュレーションがおすすめ!

ただし住宅ローンや医療費控除などを受けている方はこのシミュレーションでは正確な限度額がわかりません。

確定申告をする方→楽天ふるさと納税の詳細シミュレーションがおすすめ!

以下それぞれをご紹介します。

ふるなびの簡単シミュレーション(源泉徴収票が手元にない方向け)

ポイント→年収を手打ちできる(330万、などキリの悪い数字も入れられる)

ふるなびの簡単シミュレーションがおすすめ

出典:ふるなび


さとふるの詳細シミュレーション(源泉徴収票が手元にある方向け)

ポイント→3つの項目を記入するだけで詳細を自動計算してくれる

さとふるの詳細シミュレーションがおすすめ!

出典:さとふる

記載するのは源泉徴収のこの部分、という見やすいヘルプページもありますよ。

さとふるの詳細シミュレーションがおすすめ!2

出典:さとふる


楽天ふるさと納税の詳細シミュレーション(年金受給者・自営業・個人事業主など確定申告をする方向け)

ポイント→記載項目が細かく設定でき、それぞれどこを見れば良いかヘルプが見やすい
記載できるのは以下の項目です。
所得情報→・譲渡取得(株式、不動産短期、不動産長期)・不動産所得・事業所得・一時所得・利子所得・配当所得・退職所得・山林所得・雑所得
控除情報→・住宅借入金等特別控除額・医療費控除・寄付金控除・雑損控除
以下年末調整で計算していない場合追加入力可→・配偶者控除・扶養控除・障がい者控除・社会保険控除・小規模企業共済等掛金控除・生命保険料控除・地震保険料控除・寡婦、寡夫控除・勤労学生控除

楽天ふるさと納税の詳細シミュレーションがおすすめ!

出典:楽天ふるさと納税

楽天ふるさと納税の詳細シミュレーションがおすすめ!2

出典:楽天ふるさと納税

それぞれの項目の横にある「?」をクリックすると説明が表示されます。

楽天ふるさと納税の詳細シミュレーションがおすすめ!3

出典:楽天ふるさと納税

ふるさと納税の限度額に関わる源泉徴収票の見方

ふるさと納税の寄付金額には上限があり、その上限額を算出するためには、年収やその他控除額の情報が必要になります。

それらの情報がわかるのが、源泉徴収票です。源泉徴収票にはたくさんの項目がありますが、中でもふるさと納税に関連していて、混乱しやすい4項目について解説します。
源泉徴収票


項目 内容
支払金額 1年間に受け取った給与・賞与の総額。
給与所得控除後の金額 支払金額から所定の給与所得控除額をマイナスした金額。給与所得控除額は、収入金額を基に算出される。
所得控除の額の合計額 給与所得控除額以外の控除についての合計額。社会保険料控除や生命保険料控除などの控除額が全て合算される。
源泉徴収税額 源泉徴収税額の合計に年末調整の金額を加減した金額。

ふるさと納税における控除申請には2種類の方法がある

ふるさと納税で寄付すると、その金額は寄付金控除の対象になります。控除を受けるためには、以下2種類のいずれかの方法で申請します。

ワンストップ特例制度

ワンストップ特例制度は、ふるさと納税の手続きを簡単にするために設けられた制度です。以下の条件を満たす場合にこの制度が適用されます。

・1年間のふるさと納税先が5自治体以内であること
・確定申告をしないこと

ワンストップ特例の手続きは、とても簡単です。寄付後に自治体から届く「寄附金税額控除に係る申告特例申請書」に記入して、返送するだけ。この書類が翌年の1月10日までに自治体に届けば、手続きは完了です。

今は、ふるさと納税サイトのアプリからオンライン申請もできるようになっています。

確定申告

ワンストップ特例の条件に当てはまらない場合は、確定申告が必要です。確定申告では、寄附金控除の欄に入力します。自治体から届く「寄附金受領証明書」を見ながら、正確に入力しましょう。

確定申告期間は、寄付をした翌年の2月16日〜3月15日です。

ふるさと納税を理解したら早速寄付!人気の返礼品を調べてみましょう。

ふるさと納税の限度額でよくある質問

Q.限度額を超えてしまったらどうするの?

A.限度額を超えて寄付した場合は控除されず、自己負担になります。
なので限度額をまず把握しておくことが大事になってくるのです。
また、心配な方は限度額ギリギリまでではなく、少し余裕をもって寄付するのが良いかもしれません。

Q.夫婦の場合の計算の仕方は?

A.共働きの場合は所得税や住民税の控除はそれぞれ受けるようになっているので、それぞれで限度額を計算しましょう。
夫の分も妻が手続きする場合は、クレジットカードもそれぞれの名前のものを使用し寄付しましょう。
また子供が夫の扶養に入っている場合、夫の限度額は”子供あり”として計算し、妻の分は”子供なし”として計算します。

Q.住宅ローン控除や医療費控除を受けている場合は?

A.先ほど楽天のシミュレーションで記載できる項目にあったように、住民ローン控除や医療費控除なども限度額に影響します(控除を受ける分、限度額は少なくなります)。
受けている控除は全てシミュレーションに入れて確認すると、より具体的な数字がでますよ。(詳しくは、ふるさと納税は住宅ローン控除や医療費控除と併用可能?をご覧ください。)

Q.自営業の場合の限度額は?

A.自営業の方は基本的に確定申告を行う必要がありますので、去年の確定申告書類の控えなどを見ながらシミュレーションに入れていくのがおすすめです。
所得金額の合計金額が「給与所得控除後の金額」、所得金額から差し引かれた額の合計が「所得控除額の合計額」となります。

Q.母子家庭の場合の限度額は?

A.シングルマザーの場合など独身で子供がいる場合は、子供が中学生以下のときは「独身または共働き」、子供が高校生以上の場合は「共働き+子」という項目で確認しましょう。

Q.ふるさと納税限度額の計算はいつの年収で行う?

A.ふるさと納税の限度額は、その年の収入を基に算出されます。1年間の年収はその年の12月にならなければ確定しないという人は、確定するのを待ってから寄付をするのが最も安全ですが、目処がたった時点で寄付をする人も多いようです。

限度額を超えて寄付をしてしまわないよう、注意して寄付をしましょう。

Q.ふるさと納税で限度額を超えたかの確認方法は?

A.自分が寄付をした金額が限度額を超えてしまったのではないかと、気になっている人も多いかもしれません。限度額を超えたかどうかを確認する方法は、二つあります。

源泉徴収票で確認する

会社から給与収入を得ている場合は、12月頃に届く源泉徴収票を使えば確認できます。源泉徴収票には収入金額や控除金額などが記載されているので、それらを使って算出します。

住民税決定通知書で確認する

毎年5月から6月頃に、住民税決定通知書という書類が届きます。これはその年に納めるべき住民税額を通知するもので、すでに決定した金額が記載されています。

この金額を見れば、自分の寄付金額が限度額を超えたかどうかが正確にわかります。

より詳しく。ふるさと納税控除額の計算式はこうやって出しています

ふるさと納税で控除される税金には、1.所得税 2.住民税 3.住民税の特例の3種類があります。

ここからはそれぞれの寄付金額の控除額の計算方法をご説明します。

1. 所得税の控除額

控除額 =(ふるさと納税寄付額 – 2,000円)×所得税率
※控除の対象となるふるさと納税額は、総所得金額の40%が上限
※復興特別所得税(所得税率×2.1%)を加算した率

所得税率とは?(速算表)
所得税率は、所得金額に応じて定められています。所得金額が低い場合は税率5%、そこから7段階にわかれており、所得が高いほど税率も上がります。上限は45%です。(平成26年分までは上限40%)
こちらの所得税の速算表で確認できます。

所得税速算表(平成27年以降)

課税対象の所得金額所得税率控除額復興特別所得税を含む
所得税率
195万円以下
(1,949,000円まで)
5%-5.105%
195万円~330万円以下
(3,299,000円まで)
10%97,5000円10.210%
330万円~695万円以下
(6,949,000円まで)
20%427,000円20.420%
695万円~900万円以下
(8,999,000円まで)
23%636,000円23.483%
900万円~1,800万円以下
(17,999,000円まで)
33%1,536,000円33.693%
1,800万円~4,000万円以下
(39,999,000円まで)
40%2,796,000円40.840%
4,000万円~45%4,796,000円 45.945%

2.住民税の控除

控除額 =(ふるさと納税寄付額-2,000円)×10%
※控除の対象となるふるさと納税額は、総所得金額の30%が上限

3.住民税の特例控除

控除額 =(ふるさと納税寄付額- 2,000円)×(100% – 10%(基本分の税額控除)- 所得税率)
※この特例額が住民税所得割額の2割を超えない場合に限ります。2割を超える場合は下記の計算式になります。
控除額 =(住民税所得割額)× 20%

住民税所得割額とは?
住民税には、均等割(すべての人にかかる住民税。額は一律で決まっています)と所得割(前年の所得によって変わる住民税。その金額は下記の計算式で割り出されます)の2種類があります。

所得割額 =(前年の所得の合計額 – 所得控除額)× 税率10% – 租税控除

4.控除限度額

控除限度額 =(住民税の所得割額 × 20%)÷(100% – 10% – (所得税率 × 復興税率1.021)+ 2,000円)

確定申告とワンストップ特例制度とで控除される税金が変わる

寄付後の申請を確定申告でする場合には下記の1+2+3が控除額となりますが、
ワンストップ特例制度で申告した場合は2の住民税のみが控除されます。
両方の場合で控除される総金額は変わりません。

寄付後の申請の仕方などについては以下の記事をご覧ください。

ふるさと納税の限度額計算における年収は「手取り」ではなく「額面」

控除限度額の計算で必要な項目に、給与収入額があります。シミュレーションを利用する際の最初の項目にこれがあり、どの金額を当てはめるのかを迷う人も多いのではないでしょうか。

給与収入とは、税金や社会保険料が天引きされる前の「額面」金額です。天引き後の「手取り」は、給与所得とよばれています。

限度額の計算に必要な「給与収入」は「手取り」ではなく「額面」なので、源泉徴収票で確認する場合は「支払金額」に印字されている数字を入力しましょう。

ふるさと納税の控除上限額(限度額)を把握したら返礼品を選ぼう

ふるさと納税の返礼品はなんと280万点以上!その中から還元率の高いお得な返礼品を調査しました。
お得な返礼品の指標、還元率は以下の計算で出しています。
還元率(%)=市場価格÷寄付金額
ふるさと納税ナビでは価格.comやAmazon、楽天市場で同じ商品の最安値を市場価格として参考にしています。また、新商品の家電などはメーカーのサイトや大手家電量販店の実売価格を参考にしています。
また、絞り込みを変更すれば、還元率以外にもレビュー件数の多い順などもわかります。人気の返礼品を知りたいという方はこちらもご活用ください。

まとめ

ふるさと納税は自分の限度額さえ知ってしまえば、だれでも安心してお得に活用することができます。実はとても簡単で、喜びの多い制度なんです。
そして限度額はシミュレーションで確認するのがおすすめです!

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監修者

監修:坂根正哉

focAs会計事務所&労務事務所 代表税理士、資格の学校TAC 非常勤講師(税理士試験 法人税法)
2010年に明治大学を卒業。TAC株式会社に非常勤講師として入社し、二足の草鞋で都内の税理士事務所に勤務。2013年に税理士試験合格。2017年に開業税理士として登録。現在は、クラウド会計に特化した会計&労務事務所を東京と福岡の2拠点で展開している。