
【データで見るふるさと納税】還元率よりポイント重視。返礼品の選び方に変化の兆し
これまで「ふるさと納税」をする寄付者はもらえる返礼品がどれだけお得かを示す「還元率」が重要視されている傾向がありました。
しかし、2023年から2024年にかけては、この流れが一変。ふるさと納税の選び方に大きな変化が見られた年でした。
今回は実際に「ふるさと納税ナビ」の記事を読み、ふるさと納税を行ったユーザーのデータをもとに昨今のトレンドについて解説します。
ふるさと納税トレンド調査
■データ集計期間:2023年1月1日 ~ 2023年12月31日、2024年1月1日 ~ 2024年12月31日
■集計データ:「ふるさと納税ナビ」を経由して発生したASPサイトの成果データ
■対象:2023年、2024年にふるさと納税ナビの記事からふるさと納税ポータルサイトへ遷移し、寄付を行ったユーザーの延べデータから作成(調査サンプル:1万件以上)
目次
返礼品の還元率よりもポータルサイトのポイントを重視する傾向
上記のグラフは当サイトのどんな記事から寄付につながったのかを表したグラフです。
ここからもわかる通り、2023年まで、ふるさと納税は返礼品のお得さ(還元率)を重視し、選ぶ傾向がありました。もちろんその傾向は2024年も継続していますが、2024年は返礼品の還元率もさることながら、ポータルサイトが展開する「ポイントバックキャンペーン」を重視していることがわかります。
「ポータルサイトのポイント重視」傾向は今年で最後
ではなぜポータルサイトのポイントキャンペーンを重視する傾向に変わったのでしょうか?それは2024年6月25日に総務省から発表されたふるさと納税のルール見直しが大きく影響しています。
今回見直されるのは、2025年10月以降『寄付した人にポイントを付与する仲介サイトの利用を禁止する』こと。(参考:ふるさと納税の指定基準の見直し等(総務省・報道資料))
つまり、「ふるなび」「楽天ふるさと納税」「さとふる」といった大手ふるさと納税ポータルサイトがやっている「ふるさと納税をしたら△□ポイントをプレゼント」のようなキャンペーンは2025年9月いっぱいで終了するため、多くのユーザーがより多くのポイントがもらえるポータルサイトから寄付しようとしています。
※ふるさと納税サイトのポイント付与が禁止については以下の記事でも詳しく解説しています。
ポイントキャンペーンが人気なのは物価高騰の影響も?
ふるさと納税のポイント還元率が高いサイトが好まれるのは昨今の物価高の影響も考えられます。
これまで、ふるさと納税と言えば「返礼品としてもらえるならうれしいちょっと高価なもの」などが人気でした。
しかし、昨今の物価上昇により、消費者は日常生活における支出を抑える傾向が強まり、ふるさと納税を通じて得られるポイントや返礼品に対する関心が高まっています。
このような経済状況の中で、ふるさと納税のポイントキャンペーンは、消費者にとって実質的な節約手段として魅力的に映るため、今まで以上に重視する人が増えていると考えられます。
ポイントを重視する方必見、いま一番お得なサイトとは?
2025年9月いっぱいでポイント配布が終了するため、いま、ふるさと納税ポータルサイトでは大盤振る舞いともいえるポイント還元キャンペーンを展開しています。
どんなポイントがもらえるのか、ポイント付与率、キャンペーン適用条件などを細かく比較していますので、ぜひご覧ください。